• 2019.12.17
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行動の過剰と不足

こんにちは!

ころん板橋校です。

行動の過剰と不足について書いていきます!

問題行動、ころんでは少し柔らかい言い方で「困った行動」とも言いますが、それらは行動の過剰と不足であると考えると、対処がしやすくなるのではないでしょうか?

Jonas Ramnerö & Niklas Törneke (2008)は著書の中で、『行動を「過剰」と「不足」に分類する』ことを書いています。

例えば、食事前の手洗いは適切な行動のように思いますが、食事前の手洗いに10分を費やすようでは、それは過剰な行動であり問題と捉えられるでしょう。

不足の例では、お友達と5人で話すときに、30分間で2回しか発言をしない、となった場合もこれは問題であると捉えられる可能性があると思います。

言葉がない、無発語のお子さんの場合は発語について頻度の少ない「不足」ではないように見えるのですが、実際には喃語や何かしらの独り言を言っていることも多く、この場合も「不足」とみて良いでしょう。

その行動が、適応的かそれとも不適応なのかを見る際に、ある程度量が調整されていることが大切です。

例えば、ABAでお子さんに対して「朝のあいさつ」を練習するとき、本当に100パーセントの頻度で「みんなにあいさつをする」ことを達成させる必要があるのか?

例えば、私が上板橋の駅から板橋校に歩いている途中、すれ違う全ての人にあいさつをしていたら、変でしょう?

子どもの時は「あら、可愛い」と言ってもらえるかもしれませんが、大の大人がそんなことしていたら、少し変わっているように見えると思います。

ABAでお子さんに何か行動を教えようとする時、その教える行動は「どの程度の範囲で使用するべきものなのか?」ということを意識しながら、療育を行っていければいいですね。

多過ぎればそれは、問題行動になってしまうかもしれません。

今後とも、キッズアカデミーころん板橋校をどうぞよろしくお願いいたします。

キッズアカデミーころん板橋校

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【参考文献】

Jonas Ramnerö & Niklas Törneke (2008)The ABCs of HUMAN BEHAVIOR:BEHAVIORAL PRINCIPLES FOR THE PRACTICING CLINICIAN 【邦訳: 松見純子 (2009)臨床行動分析のABC,日本評論社】