こんにちは。
キッズアカデミーころん昭和校です!
6月18日に昭和区・中区・瑞穂区の自立支援連絡協議会さん主催の
「せいのはなし~障がいのある子ども・若者の心と体を学ぶ講座~」
という講演会に行ってきました!
講師の先生として、
日本福祉大学子ども発達学部心理臨床学科准教授の
伊藤修毅(いとうなおき)先生が来てくださり、
性の学習をする上で大切な基礎のお話をお聞きしました。
冒頭では障害者の権利条約の中に
恋愛・結婚・出産・子育ての権利が保障されていること、
しかし日本の現実ではまだまだ「性=タブーな話」という思想が根強く
特別支援学校などでは「恋愛をしてはいけない」とされている学校があることなど
権利条約からは遠い現実があることをお聞きしました。
思春期を迎えた子どもたちの心や体の変化に周囲が戸惑うような行動もあるかと思います。
参考文献や他事業所さんの質疑応答の中にも
「人にベタベタすること」「不適切な場所・時間に触ってしまうこと」への対応に
悩んでいらっしゃる方が多いことが改めてわかりました。
同時に本人も自分の体に変化に悩み、周囲に話すことができずにいることも…。
そのため大人から子どもたちへ、性に対する正しい知識・対処法を教える機会を設け、
健全に発達していく過程を進めるようサポートしていくことが必要なのです。
しかし本人の行動に対し、頭ごなしに「ダメ」「触らない」と伝えるのではなく、
「なんで触っているのだろう?」「どんな時間に?どこで触ることが多い?」等
本人の様子を見ながら、本人が何を望んでいるのか・何を伝えたいのかをくみ取りながら
分析する必要があります。
同時に定型発達の子が思春期にさしかかるあたりに、
ASDの子どもたちは愛着形成期になる(小学生年代くらいから)というお話を聞きました。
個人差があり一概には言えませんが、
見立てによってはスキンシップをたくさんとってあげたい時期ともいえるのです。
そこを判断するためにも、
周囲にいる大人が連携して、本人の様子を見ながら性について学習する機会を設け、
周囲も本人も安心して体の変化を受け止めていく準備をすることが必要です。
ころんにいらっしゃっている親御様やご利用者様が悩まれたときに、
一緒に悩み、一緒に解決方法を探していけるような事業所でありたいと思いますので
今後さらに勉強し、知識を深めていこうと思います。
◆講師の先生のご紹介:伊藤修毅(いとうなおき)先生
日本福祉大学子ども発達学部心理臨床学科准教授
”人間と性”教育研究協議会障害児・者サークル代表
全国障害者問題研究会(全障研)愛知支部支部長