• 2020.02.27
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行動を観察する

こんにちは!

ころん板橋校です。

今日は「減らしたい行動がある」、「増やしたい行動がある」場合、どういうことを最初にする必要があるのか?について、「観察」という点から少しヒントになりそうなことを書いて行こうと思います!

例えばお子さんの行動を「減らしたい、増やしたい」と思った場合、最初に「現在、どのくらいの量その行動があるのか?」ということを測る必要があります。

もし、何か支援を行ったとしても「現在の量」が不明だった場合、明らかな増減があれば(例えば、0回になったとか)別ですが、「良くなったのかどうか、よくわからない」といった結果に陥りがちです。

「行動を測る」際のヒントについてRaymond G. Miltenberger (2001)を参考に見ていきましょう!

(1)具体的に標的行動を定義する

→ 自分が測れるだけではなく、標的行動の定義を見せれば他の人もその標的行動をカウントできるレベル(だいたい80パーセント位自分と他者の観察結果が一致するレベル)まで具体化させる

例えば「嫌そうにしている回数」というのは実は曖昧なんです。「様子」だからですね。でも「嫌、やらないと言った回数」、これは具体的なんです。このように標的行動を定義する際に「他の人でも観察可能な定義か?」という視点で考えてみてください。

(2) 記録する時間と場面を決める

→ 「夕食時」、「お風呂に入っているとき」など自分が直接観察できる場面を選択し、「夕食の始まりから10分間」など、データを取る時間を毎日統制し、データを取る。

取るデータについてとりあえずは「増やしたい行動」もしくは「減らしたい行動」の回数をカウントすれば良いと思います。

(3) グラフ化する

→ データが取れたら、できれば「折れ線グラフ化」した方が良いです。

↑↑↑こんな感じで良いので「X軸=日付」、「Y軸=行動の頻度」で作成し、毎日1回記録して行くイメージ

「減らしたい行動がある」、「増やしたい行動がある」といったことを考えていて「観察をしたいけれども、何をして良いかわからない!」という人は「(1)具体的に標的行動を定義する」、「(2) 記録する時間と場面を決める」、「(3) グラフ化する」というのを実行してみてはいかがでしょうか?

今後とも、キッズアカデミーころん板橋校をどうぞよろしくお願いいたします。

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【参考文献】

・ Raymond G. Miltenberger (2001) Behavior Modification:Principles and Procedures/ 2nd edition 【邦訳 園山 繁樹・野呂 文行・渡部 匡隆・大石 幸二 (2006) 行動変容法入門 二瓶社】 p152-155