こんにちは!
ころん板橋校です。
自閉症児と母親(家族)の本をご紹介をさせてください。自閉症のお子さんとABAを用いて療育を行ったその家族の物語を描いた2冊の本です👀
1冊は杉本美花(2012)「ママと呼んでくれてありがとう 自閉症の息子と歩んだABA早期療育の軌跡」という本になります。
もう1冊は キャサリン・モーリス(1993) の「LET ME HEAR YOUR VOICE(邦訳:わが子よ、声を聞かせて 自閉症と闘った母と子)」 という本です。
杉本美花さんの著書は、本の後書きにも書いてあるのですが、「キャサリン・モーリス の書籍の日本版である」と、考えている人もいます。
この2冊に出てくるお母さんのパワフルさはすごいです。先に書いておきますが、杉本美花さんとキャサリン・モーリスさんはお子さんが自閉症と診断をされますがその後、数年間のABA療育を通してお子さんの自閉症の症状が見受けられない状態にまでお子さんを成長させます。
この2冊を読んで、「大切だな」と思ったことを2点書かせてください。
1点目は、生活の中で療育をする時間を確保し、長期間療育を実施するという実行力・継続力。日中はいつもお子さんの成長のことを考えて、一定の期間、集中的に療育を頑張れたこと。
2点目は意外かもしれませんが、お子さんの療育に協力してくれる人が周りにいたこと。これは、園の先生や祖父母など、様々な人たちが含まれます。周りの人からのサポートというのは、とても大切なのだなと2冊の本を読んでいて思いました。
2冊とも最初にお子さんの診断があり、この先、一体どうなっていくのか・・・と、不安に思うところからストーリーが始まっていきます。その後、成長に伴って起こるハプニングや挫折感を味わう場面もあるのですが、同じくらい、お子さんの成長に胸を打たれるシーンも多々あります。
子を想う親の気持ちは凄いな。と、思わせられた2冊でした。この2冊は、読み物としてもとても面白いですのでよかったら是非、読んでみてください。
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【参考文献】
Catherine Maurice (1993) LET ME HEAR YOUR VOICE 【邦訳: 河合 洋=監修 山村 宣子=訳 (1994) わが子よ、声を聞かせて 自閉症と闘った母と子 ,NHK出版
杉本美花 (2012) 「ママ」と呼んでくれてありがとう 自閉症の息子と歩んだABA早期療育の軌跡 学研